祭り二日目。
真夢はしんどそうにしてたけど、絶対行く!と言って、念願の浴衣まで着てくれた。
口じゃ「あーれーさせろ」なんて言ってるが、真夢の浴衣姿を見られただけで超源ボーナスものだぜ。
「すでにしてるだろうけど、無理だけはすんなよ?」
「大丈夫だよー。それより、ちゃんと見ててくれないと嫌だからね?堪能してよ?浴衣姿♡」
真夢は満足そうにはしゃいで笑う。
可愛いなー。前世から知ってたレベルだけど。
「ああ、わかってるよ」
「あとさ……」
「何だ?」
「今日は私のこと、絶対に離さないでね?」
「ああ、勿論だ」
そう言って真夢を抱き寄せると、俺の胸の中で安心したように目を細めて頬擦りする。
「……お前、この場でブチ犯されてえの?」
「ええ!?それはだめ!捕まっちゃっうよ」
コロコロ笑って返す真夢は、さすがの俺も実行はしないがそれだけの破壊力を持っているということは自覚してない。
ったく、こいつは……。
「いいか、今夜覚悟しとけよ」
俺が言うと真夢は「知らなーい!」と笑って、ミカやカンナの方に行って女同士の会話に花を咲かせている。
女達がキャッキャはしゃいでいるのを見ていると、後ろから声がした。
「良かったな、弾。念・願!! の真夢の浴衣が見られてよ」
振り返ると源三が笑顔でホラよ、とビールを手渡してくる。
「ま、とりあえず飲めや」
「ああ、サンキュー」
祭り会場の外れにある神社の境外駐車場。
俺たちが座っているところは丁度木陰になっていて、他の客達からは死角になっている。
「しかし……あれだな。漸く?か? くっついて良かったな。恋人同士になっても変わらず真夢を見る顔ときたらデレデレしちまってよ」
「あん!?何だと!? ……でもまあ、色々ありがとう、な」
くってかかりながらも礼を言うと、源三は俺の顔をじっと見る。
「お前……ほんの一日のうちに……男らしくなったな……」
「な、何言ってんだお前!?」
「そんで真夢は……しんどそうにはしてるけど、やっぱり色気が増したな」
「何だと源三テメー!?」
真夢をそんな目で見るんじゃねえ!!
続けて叫ぼうとしたところで
「お前も、真夢も、何かツヤツヤしてるしな」
「………」
そりゃそうだろ。昨夜は真夢と散々……
源三と二人で、楽しそうな女達の様子を眺めながら暫く黙って酒を飲んでいると、
「……なぁ弾」
「何だよ」
珍しく何か溜めて話してきやがんな源三の野郎。
二人とも視線は女達に向けつつビールを口に運んだところで源三が静かに口を開く。
「お前……ヤッたのか?」
ブーーーーーッッ!! ブッフォオォ!!!!
「ゲホッ、ゴホっ!!オエッ!」
俺はビールを口から吹き出し盛大にむせた。
「わっ!?きったねえ!!おいおい、大丈夫か弾? ったく、何やってんだよ」
「おまっ、いきなり何……ゲホッッ!」
俺達の騒ぎを聞いて、真夢が「弾くーん、大丈夫ー?」と遠くから聞いてきてくれるが、大丈夫大丈夫とジェスチャーで伝えて、そっちにいたままで大丈夫だと付け加える。
こんな話聞かせらんねえよ!
無事真夢がガールズトークに戻って行ったのを確認して、源三に小声で叫ぶ。
「お前!いきなり何て事言いやがんだ!?」
「すまねえすまねえ、言い方が他に浮かばなくってよ……」
源三はにゃはは、といった焦り笑いを浮かべて頭を掻いている。
「で、どうだったよ、感想は?」
「んなこと聞くんじゃねえよ!!」
「何だよ!?減るもんじゃなし、教えてくれたっていいじゃねーか」
確かに話して減るもんじゃねえが、俺の事はいいとして、話すと相手が真夢だから何か生々しいっていうか……いや待て、そもそもどうしたんだよコイツは?!
「だって、弾。お前がだぞ? 永遠の厨二童貞っぽいお前がだぞ?」
「悪かったな厨二童貞っぽくて!!?」
「あの真夢だぞ? あんな可愛い女が彼女になって、それを抱いたってんなら話も聞きたくなるじゃねえか」
「…………」
そんなもんか??
ていうか厨二童貞って何だよ!?しかも永遠って、舐めてんのか!!
「……お前こそ童貞だろ?」
源三に確認すると
「まあな」
と即答され、何故かホッとする。
俺の一番のライバル(※弾が思い込んでるだけ)で、俺が知ってる限り一番モテまくる男だが、俺の方が一つ年上なんだ。先に卒業できて良かった……そんなみみっちい思いが脳裏を掠めた。
「で、実際どーなんだ?」
「……」
それにしてもどうしたんだ?こんな話グイグイくる奴じゃねーのに。
「俺と真夢のそんな話聞いたって面白いもんじゃねえだろ。どうしたよ、珍しくそんなに話聞きたがって……、……っっ!! まさかお前、真夢……」
「違えって!!真夢をそんな目で見たらお前に殺される事くらいわかってるってんでい」
真夢をオカズにしようとしてんじゃねーだろーな!? と噛みつこうとしたところで源三に先に嗜められる。
「じゃあ何だ」
「別にオイラは……こんな話聞けるの、お前くらいしかいねえじゃねえか」
「え?」
意外な言葉が返ってきて、思わず素っ頓狂な声が出てしまった。
源三を見ると少し恥ずかしそうにしている。
「いや、オイラさ……知り合いはまあ多いが、こんな話ってなると中々聞けねえじゃねーか。確実に童貞ってわかる奴もそんないねえし」
確実に童貞ってわかる奴なのかよ俺は!? まあ間違ってはいないけどな!!?
「今回、お前がけじめつけて真夢とくっついたのを見て、オイラは素直に格好良いなと思った。オイラもすぐ、とはいかねえかもしれねえけど、近いうち答えを出さねえといけえねえと思ったぜ」
俺達の視線の先には、カンナとミカと真夢が楽しそうに喋ったり笑ったりしている。
俺には真夢が勿論一番、というか真夢しか目に入らねえが、多分源三がけじめを付けるならあの二人のうちのどちらかだろう。
「……良かったぜ」
「え?」
「聞きたかったんだろ、感想」
源三は目を丸くしてやがるし、何故か俺の方が小っ恥ずかしい気すらする。けど、これは本当のことだ。
「好きな女を抱けるってのは、すっっっげえ幸せな事だ」
「……弾」
源三も幸せそうな顔をして笑ってくれる。
恥ずかしいけど、話して良かったかな、なんて思っていると。
「お前、挿れる前に出しちまったりしてねえだろうな?」
「な!?」
突然特大刃をぶちかましてきやがった!!
またビールを口から吐き出した俺を見て源三が大笑いする。
「その反応!!さては当たりだろ!?」
「うるせーーー!!そんな事言うならこの話はもう終いだ!!」
折角話してやったのに何て野郎だ!!
「悪い悪い、怒んなって!!いいじゃねえか、童貞だったんだから」
「童貞童貞連呼すんな!!次言ったら殺すぞ!!あと俺は別にさっきの認めてねえぞ!?決めつけんな!!」
当たってるけどな!!畜生腹立つぜ!!
「わかったわかった。でもよ、本当に真夢が大事ならよ、これから先もずっと大事にしてやるんだぞ」
「当たり前だ!あいつは絶対誰にも渡さん!」
「……それを聞いて安心したよ」
源三の表情から、コイツも色々と抱えてたんだな、と初めて感じてちょっと申し訳ない気持ちになった。
「……避妊はしてたのか?」
俺はとうとうビールを地面に落っことした。
「あ”ーーー!!勿体ねえ!!」
「おーい、大丈夫か弾?」
「大丈夫じゃねーよ源三テメー!!ぶっ飛ばすぞ!!」
「悪かった悪かった!ほれ、まだあっからこっち飲め」
源三は新しいビールを渡してくる。
「あたりめーだろ?」
「何だよ、オイラが買ってきたのに」
「そっちじゃねえよ」
新しい缶をプシッと開けて、口をつける。
「…へえ、意外だな。てっきり真夢担いで帰ってそのまま玄関先でおっ始めたかと思ってたのに」
当たらずとも遠からずなのが本当に腹立つぜ。
お前らならデキたって問題ないだろ、と源三もビールを飲みながら聞く。
「問題はねえよ。でも、それは俺の考えであって、実際にそうなったら色々大変になるのはやっぱり真夢だし。そういうのはちゃんと話し合ってからじゃねえと、それまではちゃんとしておきてえだろ」
「……初めてお前を兄ちゃんみたいだと思ったぜい」
「ハン、好きに言え。非童貞の余裕で許してやるよ」
内心はムカついて色々言い返してやりたかったが、グッと堪えて余裕ぶって答えると
「……ぐうう、今日に限っては反論出来ねえ……!」
源三が悔しがる。
やった!!初めてコイツに完勝したかもしんねえ!!
「あとさ」
「何だよ!?まだなんかあんのか!?」
「だから、こんな話お前……いや、弾の兄貴にしか聞けねえじゃねえか!?オイラだって興味ないわけじゃないんだ。それに……後学の為にも色々聞いておきたくて……」
めっっずらしくしおらしいじゃねえか!!
「……わかったよ……何が聞きてえんだ」
そう言ってやると源三はもとのいつも通りの源三に戻っていた。
「いやー、さすが弾の兄貴だぜい。話がわかるじゃねえか。じゃあ早速……」
源三は何を聞こうか考えて口を開く。
「……シンプルに聞く。やっぱり気持ち良いのか?」
「……気持ち良いぜ」
何言ってんだろう、俺。
源三は、へえやっぱそうなのかあ、と納得している。
「やっぱり自分ですんのとは違うのか?」
「全然違うな。比べ物になんねえよ。あんなの知ったら他じゃ満足できねえって」
「マジかよ、そこまでか。どんくらい違うんだ?」
「そりゃあもう、天にも昇るような気分になれるぜ。あの快感は忘れられねえ。実際に俺は死んだかと思った」
源三が女達の方を向くので、
「おい! この話でアイツの事何か……」
「大丈夫だって!! 真夢が色々浮かんじまうような事は無理して言わなくてもいいから。それに真夢でナニかしようなんて、一人でさえ思ってねえから安心しろ」
「それじゃまるで真夢じゃオカズにならねえみてえじゃねえか」
「そんなこと言ってねえだろ。何だよ、していいのか?あんないい女オカ……」
「俺が悪かった。そのままのお前でいてくれ」
あっぶねえ、何自分の恋人をオカズに差し出そうとしてんだよ俺は。
ちなみに俺たちは盛大に小声でこの会議?をしている。
「……胸は……」
「たまんねえぞ」
「尻は?」
「それもたまんねえ」
「脚は?」
「最高だな」
「顔は?」
「言うまでもなくたまんねえ」
「声は?」
「そりゃもうたまんねえよ」
「性格は?」
「世界一だな」
源三はダメだこりゃという顔で俺を見るので、少しカマしてやることにする。すまねえ真夢、ちょっとだけ出させてくれ。
「なあ、真夢は服の上からでも胸デカいのわかるだろ」
「え!?……んん、まあ、な……?」
源三は見ていいのか迷いながらチラ見している。
「真夢は、アレでも着痩せする方だ」
源三の目が大きく見開かれる。
「……マジかよ……」
「触ったらどうなるか分かるか」
「……やらけえのか」
「死ぬほどな」
源三はごくりと唾を飲む。
「俺もそんな目で見た事ねえからわかんねえけど、こうやって見るとミカなんかは真夢と同じかそれ以上……なのかもな」
ごめんな真夢、俺ホント何もやましい事思っても考えてもねえからな!!
源三の尻を打つためなんだ、わかってくれ……!
マウント取りたいだけでしょ〜!?とか怒んないでくれよ!!?
源三が赤くなって何かを考えている。ますます小声で俺の耳元で聞いてくる。
「ぬ、濡れるってどんなだ?水みてえなもんか?」
「いや、違えよ。水みたいにサラサラした感じじゃなくて、こう、何つーか、にゅるにゅるした感じっつーか……?」
「に、にゅるにゅるって……!」
「とにかく、一度体験したら病みつきになるぜ。愛してる女に限るけどな」
「そ、そうか……」
源三が顔を真っ赤にして黙ってしまう。コイツがここまで照れてるのは初めて見るかもしれない。
「後はどんな事したんだ!?」
「何が聞きてえんだよお前は」
「昨日真夢、フランク食ってたよな……?」
ああ、美味そうに食ってたな。本当何てもん食ってんだよアイツはよ!?
「お前は俺に何を答えさせる気なんだよ」
「教えろよ、兄貴」
「もううっせーな!! したよ!! して貰ったし、こっちからもしたよ!!」
「ええ!!?? お前本当に弾か!!?」
源三が恥ずかしさで泣きそうな顔してやがる……でも多分俺もだ。
「イイのか」
「イイぞ」
「それは、その、本番とどっちが……?」
「んん……!?そう言われると難しいな、それとこれとは別だっつーか……」
まずいな、こんな話してると昨日のこと思い出して勃ちそうなんだけど、俺が。
「まあ両方いいな。天国だ」
「お前、早そうだよな」
「はい、もう話は終了ーーー〜」
「待て待て待てオイラが悪かった。何回出したんですか兄貴?」
「んー〜、五回からは数えてねえ」
「五回!!!?ド早漏!!でも絶倫!!あーーーっはっはっはっはっ!!!弾、最高だぜい!!」
「お前やっぱ殺す!!!!!」
何だかんだ俺らは仲良く話していた。
源三はやっぱり良い奴だし、何よりこういう話を誰かとするのは悪くなかった。
「おい、あんた達何コソコソ喋ってんだい」
俺達のデカめの小声会議が聞こえたのか、ミカがこちらへやって来る。
「おー、ミカ。何だよ、盗み聞きか?」
「んなわけあるか!聞こえてきただけだっつの! ……で、何の話してたの?」
「んん……?」
「あ、あー……いや、別に大したことじゃねえよ」
俺達は慌ててごまかす。すると、
「……昨日の話??」
と少し照れた様子でミカは聞いてきた。
「何だ、向こうでも話してんのか?」
俺と源三がこっちに向かってくる真夢とカンナの方を見ると、二人は「?」といった感じで笑顔で歩いてくる。ミカは言う。
「まあね?ちょーーっとだけ、聞いた……かな?」
マジかよ!!何かそれはそれで照れんな!?
まあ俺もこっちで話してるから何も言えねえし、別に俺は全然構わねえけど!
でも……こんな話をできるようになったことに、少し感動している自分がいた。
「聞いてくれよ、ミカ。昨日まで童貞ソーヤングだった弾が爆速で向こう側に行っちまった」
「みたいだね。弾の癖に生意気だよね」
何だコイツら!?何だよこの言われようは!?
「お前は何聞いたんだ、ミカ?」
「……内緒。ガールズトークを聞こうとすんじゃないよ、野暮だね源の字」
何かイチャついてる気もするし。それならそれでめでたいけどよ。俺にとっては二人とも弟と妹みたいなもんだからな。
「弾、最後に一つ教えてくれ」
「あ!?ミカまでいるのに何聞く気だ源三!?」
「大丈夫だ、そんなさっきまでみたいな話じゃ……あ、やべ」
ミカの顔が「!?」と赤くなる。
「抱いた前後で、真夢への気持ちに変化はあったか?」
源三が真剣な顔で聞いてくる。ミカも顔を赤らめながらも同じようだった。
俺はちょっと、でも真剣に考えて口を開く。
「変わるよ」
そう言うと源三もミカもへえ、という顔になる。そして、俺は続けて話す。
「今までもずっと好きだったけど、もっと好きだって、愛おしいって思う。ずっと、ずっと大事にしよう……って思った。今までよりもっと、な」
そう言って笑うと、ミカが感動したように言う。
「弾……あんた……本当に変わったね」
源三も同じように口を開く。
「お前は、最高にいい男だぜ」
「まあそれは元々だ!!当たり前だろ。そんなでお前らは最高の仲間だ」
三人でパン、と手を合わせる。
「何の話?」
今度こそ真夢とカンナがやって来た。
「何でもねえよ。なあ、弾」
「ああ、何にもねえよ」
「そうそう、何にもないよ」
俺ら三人組の返事を聞いて真夢が怪訝な顔をする。
「え、何皆んなその反応!?絶対何かあったでしょ!?」
「ねえよ、なあ弾?」
「おう、何にもなかったぜ?」
たじろぐ男どもをよそに、ミカがさりげなくフォローする。
「強いて言えば弾がどれくらい真夢を好きか、って話♡」
「おお、上手い事言うじゃねえかミカ!」
「ええ……!?本当かなあ……!?」
訝しげに、でも悪い気はしないといった感じで真夢が俺の横に腰掛ける。が……
「痛……!」
そっと座らずそのままストン、とコンクリ塀に腰掛けた真夢は顔を歪ませ、痛みを訴える。
思わず口をついて出ちまったみたいだが、真夢はその直後にハッとして、かあっ!!と顔を赤くし、口をつぐむ。
……これは……
その場にいた全員が察して顔を赤くする。
「ご、ごめん……変なこと言って……」
真夢は耳まで真っ赤にして、俯いて謝る。
「べ、別に真夢、何も悪い事言ってないじゃないか」
ミカが赤い顔で慌てて真夢を庇う。
「そうだぞ、お前は何も悪くねえ」
俺も真夢の頭をポンとして言うと
「そうだぜ、弾が悪い」
「そうだね、弾くんが悪いね」
皆こぞって、カンナまでもが俺のせいにする。
「おい!!お前ら何で俺だけ!?!?」
「いや、だってお前、そりゃあなあ……」
「うん……」
「………」
まあ、確かに痛めたのは俺……なのかもしれねえ……っつーか、そうだけど……
何とも言えない空気の中、カンナが口を開いた。
「あの……真夢ちゃん、そんなに……痛いの……?」
「え?」
真夢が真っ赤なまま顔を上げる。
かーーーーーわいいーーー〜……
……って今そんな場合じゃねえけど、やっぱり可愛いもんは仕方ない。俺の真夢はクソ可愛い。ジャスティスだ。
自分の失言のせいで……とか思ってたであろう真夢は、カンナの質問に救われたような表情を浮かべていた。
「うん、まあ……痛い……かな」
首までほてったような真夢は、真っ赤な顔のまま正直に笑顔でそう答えた。
「そうなんだ……ちょっと怖くなっちゃうね?」
カンナも社長令嬢の割にこういったところでは思い切りがいいな、と昨日の事も思い出していた。
俺らの職を無くそうとした女の発言に怒ってくれてたもんな。今も空気を変えてくれてたし。天然ドジっ子ヒロインキャラで人気だもんな。大龍も本当はカンナが好きなんだっけか。まあそれでも、俺にはやっぱり真夢しか目に入らねえけど。
昨日の大龍の独り言を知らない俺は、呑気にそんなことを思っていた。耳に入ってたらブチギレるじゃすまねえ。
「ああ、そんな恐怖心を植えつけちゃってごめんね……!違うんだ、今、どすんって硬いとこに座っちゃったから痛かっただけだよ」
真夢は慌てるが、カンナは首を振って答える。
「ううん、教えてくれてありがとう」
「え……?」
「知らない方が怖いもん」
笑顔のカンナにミカも頷く。
「……ありがとう」
真夢はすごく嬉しそうに微笑んだ。
胸がきゅうっとするほど可愛くて、俺はまた見惚れてしまう。
「でも、そんなに痛いなら無理しなくて良かったのに、今日」
「違うよ、普通にしてればそれほどでもないの!それに今日来なかったらいかにも、でしょ!?」
まあ結局バレちゃった、というかわかってたみたいだったけどさ……と真夢は恥ずかしそうに言う。
「それに、皆んなともう一日ちゃんと浴衣着て回りたかったんだよ」
「真夢……そっか」
「やっと女三人で浴衣着られてよかったよね!」
「ほんと、ミカちゃんもカンナちゃんも似合うよ、浴衣!」
「真夢ちゃんも似合うよ。まあ元々可愛いけど」
「ええ!?えへへ、ありがと、カンナちゃん」
「俺は真夢の浴衣が一番好きだぜ」
「もう、弾くん……!」
「当たり前だろバーカ」
なんて皆んなでワイワイやって、本当に楽しいなと心から思う。
「ねえ、真夢。そんなにその……痛みがあっても、幸せかい?」
ミカが意を決したように真夢に問いかける。真夢は元々大きな目をますます大きく見開いた後、とろ、と蕩けさせて
「……うん。とっても幸せ」
そう言って、本当に幸福そうに笑っていた。その視線は質問をしたミカに向けられ、全員に向けられた後、最後に俺を射抜いた。
俺の心臓がドクン、と跳ね上がる。
「真夢……」
「えへ……♡」
俺が名前を呼ぶと、真夢はいつものように、でも今までで一番嬉しそうに笑う。
「……もーーーーー〜、見せつけてくれるじゃないのさ!!こんな厨二のどこが良いんだい!?」
「そうだぞ、真夢ちゃん、このこの〜〜!!」
「わあああ二人とも何するの!?」
ミカとカンナにもみくちゃにされる真夢を見て、源三が言う。
「お前はすげえ女を好きになったなあ……そんでよく手に入れたよ。勝手に入って来たみたいなもんだけどな?」
「うるせえ。手に入れるまで、どれだけ苦労したと思ってる」
そう言いながらも、前半部分は確かにそうだなと思う。ミカとカンナの失言もしっかり聞こえてるが流してやるか。
「……まあ、俺の女だからな」
「ははっ!!違いねえや!」
女三人の仲睦まじい様子を見て俺と源三は目尻を下げる。
「昨日の三人組とは大違いだな。うちの三人娘は最高だ」
「本当だな。……源三、お前、どっちを選ぶんだ」
真夢は当然除外するとして、カンナとミカのどちらを源三は選ぶんだろう。
「今はまだ……わかんねえ。でも、ちゃんと考えるよ」
源三は真剣な顔で言う。
「……そうか」
源三がどっちを選んだとしても、俺は祝福しようと心に決めていた。
「……ところで、弾。……好きな体位とその理由は?」
「対面座位。顔も身体も繋がってるとこも見えるから死ぬほど興奮するぞ」
「………この助平野郎」
「今更気付いたのかよ。俺は真夢限定で助平全開だ」
「まあ知ってたけどよ、何よりだ」
「…………」
「…………」
「なあ、弾」
「何だよ」
「幸せにな」
「おう」
コン、と拳を突き合わせて改めて缶ビールで乾杯すると、
「あーーー!ずるい!私も頂戴ーー〜!」
と真夢が笑顔で飛んでくる。
「ちょっ、おま……っ!危ねえだろ!しんどいのに走んな!」
「ふふ、ごめんね?だって、私も飲みたいなって思って」
「全く……ほらよ」
俺が差し出したビールを、真夢はごく自然に口付けて飲む。
「いーなー、お酒飲めるんだもんねえ、三人は」
「本当。さぞかし美味しんだろうねえ……弾も真夢もこれで21だもんなあ」
19歳のカンナとミカがぼやく。今度はカップル揃ってdisられたが真夢はえへへそうだよ〜、と言って笑っている。ホント強えなコイツはよ。
俺の缶ビールをごくごく飲む真夢に
「間接キスなんて気にしてるどころじゃないかあ〜〜……」
と周りがざわつくが、俺は全く気にせず
「おい、俺以外の男とは絶対すんなよ」
と言うと、真夢は
「どうしよっかなあ」
とイタズラそうに笑う。
「お前な、口移しで飲ませてやろうか?」
真夢がキャーと反応するより前に残りの奴らがギャアアやめろ!!だの、調子に乗んな!!だのボコスカに叩いて来る。何なんだ本当。
「楽しいね、弾くん」
「そうだな」
皆んなで馬鹿騒ぎをして、花火を見て、また笑って、そんな日々が続けば良いな、いやきっと続くに決まってる、と思いながら俺は真夢の頭を撫でていた。
そんな楽しい祭りから帰った俺と真夢は。
また俺の部屋で二人、何回か「あーれー」を楽しんだ後、そのまま裸になりいちゃついたあと、二人で風呂に入った。
「え!!?そんな事まで喋っちゃったの!?」
ペロペロと乳首を舐めている俺に、真夢は信じられないという顔をしている。
「ああ……まずかったか?やっぱ喋りすぎたかな」
悪い、と謝る俺に。
「ううん……別に……いいんだけどさ……恥ずかしいっていうかさ……」
そう言いつつも真夢は、俺の耳を優しく触り返してくる。それだけでゾクゾクする。堪んねえ……!
「ごめんな。源三の野郎が珍しい態度で珍しい事ばっか聞いて来るからつい……な」
「うん……そっか、確かに珍しいね。源さんなら気にしなさそうだし、それでも気になるなら聞くより実行って感じなのに」
真夢は俺の胸板に手を這わせて、目を細めて微笑む。俺は堪らず、真夢の顔にかかった髪をかき上げてやり、その額にちゅっと軽く唇を落とす。
「ああん……もう、ダメだよぉ……こんな時にそういうことしちゃぁ……」
「こんな時だからだろ?」
「そうだけど、話をしてるんでしょう」
真夢は困ったような表情を浮かべるが、嫌がらずに甘んじて俺に可愛がられている。
「アイツはアイツで色々考えてるみたいだぜ」
胸から唇を離した代わりに両手で愛撫を続けたまま、空いた唇を真夢の唇に這わせてペロペロと舐めた。
「源さん……どっちを選ぶんだろう……」
真夢も舌を出して俺のそれと絡めて来る。
「さあな……」
「カンナちゃんもミカちゃんも、どっちも大好き。すごく可愛いし、魅力的。でも……私は……」
出来れば選ばれて欲しい、真夢の頭に浮かんでいる女の顔は、多分俺の頭に浮かんでいる顔と同じなんだろう。
切ない表情の真夢を見つめ返しながら、俺は思う。本当に幸せ者だと。
「俺はお前が一番好きだ。お前以外は考えられない」
「嬉しい……私も……弾くんが好き……」
そう言った真夢の唇を無理矢理こじ開けてめちゃくちゃに舌を絡ませる。深さも、角度も、めいっぱい深く、強く、しつこく、触れていない所がないくらいに口内同士を絡ませる。
舌を抜いても尚、唇同士をなるべく広い面積で触れ合わせるように、粘着質なキスを繰り返す。
俺は幸せ。一番、本当にこの人だけでいいと思う相手とこんなキスを、セックスをしている。
真夢はどうだろう。
ちょっとだけ唇を解放すると、うるうるに潤んだ瞳が俺を射抜く。
「やめちゃうの……?」そう言ってくれてる気がする。
顔の角度を気持ち変えただけで、ベストフィットな角度で俺の唇に吸いついて来てくれる。
「まあ、俺たちが気を揉んでも仕方ねえよ。アイツが考えて答えを出すだろ。どっちを選んでも、応援してやろうぜ」
「うん」
再び、今度は小鳥が啄み合うみたいな優しい口付けをしながら、俺は真夢に聞く。
「お前は、俺でいいのか」
「弾くんが、いいの」
可愛い……本当に俺はどうにかなっちまいそうだ。
「私ね……ずっと弾くんが好きなんだよ。弾くんだけが私の王子様で、ヒーローなの。初めて会った時から、ずっと変わらない。弾くんは私にとっての光なの」
「……っ!」
俺は堪らなくなって、真夢を抱きしめる。こんな幸せがあっていいのか。
俺なんかには勿体無い。だが、それを言うと真夢は怒る。「自分を卑下しないで!」って。
「真夢……好きだ……いや、そんなんじゃ足りねえ。愛してる、でも足りねえくらい、お前を……」
気持ちが昂ぶりすぎて、涙が溢れそうになる。
「ありがとう。大丈夫、伝わってるよ」
真夢がぎゅっと俺の身体を抱き返す。
「私もね、弾くんが居ないと生きていけないよ」
俺の流れそうな涙を唇で拭いながら、真夢は囁いた。
「ずっと、私の側で……」
俺が真夢の光だというのなら、真夢は俺の何なんだろうか。
俺にとっては、真夢こそが光だ。
酸素とか、水とか、もう地球とかいう概念の必要不可欠なものだ。
「真夢……俺と一生一緒にいてくれ」
「はい」
俺と真夢は、どちらからともなくまた、激しく求め合い始めた。
自分の舌で真夢の口内をいっぱいにしながら、聞く。
「俺に、口ん中こんなにされても嫌じゃないのか?」
「ん……うん……ん……んん」
真夢はこくりと首を縦に振った。
「口だけじゃなくて、胸も、ココも、全部俺に弄られて引っ掻き回されてもいいのか?」
そう言って、俺は真夢の秘部を指先で軽く撫でると、既にぐしょ濡れになっていた。
「あっ……あぁん……弾くんなら、弾くんだけ、いいの……」
真夢は、俺の首に腕を回して抱きつきながら答える。
そんな真夢の身体にモノを当て腰を振る。真夢は俺の頭を優しく撫で、髪を優しく掴む。
今日は痛むから、挿入はしないと決めている。
「愛してる……真夢……」
「あぁ……んん、弾くん、挿れてほしいよう……」
真夢が潤んだ瞳で訴えるが
「今日はダメだ」
と言うと、真夢は俺の胸に顔を擦り寄せて甘えてくる。
「意地悪……弾くんの、いじわるぅ……欲しいのにぃ」
「ダメだ」
「ひどい……もうこんななのに……こんなにされちゃったのに……」
そう言う通り、秘部は甘く蕩けている。源三に言ったみたいに、にゅるにゅるに。
可愛い……
「我慢しろ。俺だって、本当は……」
俺ももう限界に近い。今すぐぶち込みたい。
真夢の中はどんな感触で、どれだけ気持ちいいか、もう知っている。真夢の一番奥まで押し入って、子宮口にキスをして、精液をぶちこんでやりたい。
「じゃあいいじゃん」
「あのな。これから俺は、何十回何百回とお前を抱くんだ。そのうちのたった一回、今日くらい挿れなくたって、残り何千回残ってんだから安心しろ」
「うわあ……増えたぁ……」
「ああ。お前が望む限り、俺はお前を愛し続けるし、お前に尽くし続ける。だからお前も、俺だけを愛してくれよ。お前の気持ちが変わる事は絶対にないと信じてるけどさ」
「当たり前だよぉ……私はずっと弾くんの彼女だし、お嫁さんになるんだから……だって」
私は、貴方に愛される為に生まれて来たんだよ?
と真夢は囁く。
「っっ……!!!」
自分の身体に電流が走ったような感覚がした。
「弾くん?」
真夢は俺の顔を見て不思議そうにしている。
「……何でもない」
「ふーん……?」
「なんでもねえよ」
「そっか」
俺の気持ちが伝わったのか、真夢はそれ以上何も言わなかった。そして、
ぶびゅっ!!!どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!!!!
俺は真夢の身体の上ににたっぷりと射精する。
「あんっ♡いっぱい出てるよおおおっ……」
俺の身体にしがみついて、ビクンッと身体を跳ねさせて絶頂する真夢。
「はー、はー……、俺だけ気持ちよくなって済まなかった。挿れるのは出来ねえけど、今日はこれで勘弁な……」
そう言って精液を拭くよりも先に真夢の両脚を開かせ、その中心に顔を埋めた。
「ちょっ……!弾くん!?またそんなこと……!」
「お前はどこもかしこも綺麗だ」
俺は躊躇わず、真夢の股間に舌を這わせ、舐め回す。
ぴちゅ……にゅぷ、にゅる、じゅるるるるるる
「ひゃあああんっ、んうっ!!」
「ここも、ここも、全部……!」
俺は真夢の性器を隅々まで舐めて、吸って、味わって、しゃぶりつくす。
「やあっ、そんなにしたらぁ……またイッちゃうよおっ!」
真夢は俺の頭を抱えて脚をガクガク震わせる。甘い蜜がどぷどぷ溢れ出す。
「安心して好きなだけイけ。俺が全部受け止める」
「うん……わかったぁ……」
俺が言うと、真夢は素直にコクコクと首を縦に振った。
「……んむ、れる、なあ、真夢。舌もいいけど、本当は俺だって、可愛いココに俺のガチガチのチ×コ挿れてぐっちゅぐちゅにかき混ぜたいんだぜ?」
にゅぐ!にぢゅっ!と舌でピストンしながら言う。
「うん……うん……♡」
「でもな、俺だけが気持ち良くなるんじゃなくて、お前にもちゃんと気持ち良くなってほしいんだよ。しんどいのに無理させるわけには……とか言って、舌は大丈夫か?痛くねえ?」
「ふあああ、すっごい、気持ちいいよおおおっ……」
真夢は俺の後頭部を掴んで自分の方に押し付けるようにしながら答えてくれる。
「嬉しい……もっと、私の、食べてくれるの……?」
「ああ……お前のココも、クリも、膣内も、全部、俺だけのものだ」
俺は真夢の性器に思いっきり吸い付く。
「あっ、あっ、だめ、弾くん、私もう……」
蜜もこれでもかと溢れてきてるし、ナカもひくついて俺の舌を掴んでくるみたいだし、イキそうなのかな。超可愛いな……俺も何も刺激してないのにビンッビンだし出ちまうかも。
甘く身体をくねらせる真夢の上半身に片手をずい、と伸ばして、でっかくて柔らかい極上の胸をぎゅむっ!!と握ると同時に、秘部を優しく甘噛みすると。
「あっ!!あああああっ!!!イクぅ……んんんんっ!!!」
真夢は一際大きく震えて果ててしまった。
「んむ……んん……」
ごくり、と真夢の愛液を飲み下し、まだ余韻でヒクついている真夢の秘部にキスをする。
「やあ……恥ずかしい……」
真夢は涙ぐみながら肩で息をしてる。
「や、俺の方がもっと恥ずかしいぜ。ほら」
真夢の身体をそっと起こして、俺のいた部分の布団を見せてやる。
「あ……すごい……」
そこには俺の出した大量の精液が広がっていた。真夢はそれを見て顔を真っ赤にする。
「俺、擦っても触ってもないんだぜ」
「えっ……」
「お前の可愛いココ、しゃぶってただけでコレだよ。どうする?引く?」
「ううん……引かないぃ……んう……」
そう言いつつ、真夢は俺の口から舌を絡め取ってピストンし始めた。キスフェラかよ、最高すぎる。
「お前の身体見てるといつもこうなるんだよ……わかるだろ?」
「ん……うん……っ、私、の……おま×こ、ペロペロしただけで、出ちゃったの?」
真夢はとんでもねえことを言ってくれる。
「そうだよ。俺の身体、もうお前仕様になってるからさ。お前の気持ち良いところとか感じやすいところとかすげー敏感にわかっちまうんだよ」
そう言って、俺はまた真夢の身体を押し倒して、今度は真夢の胸に顔を埋める。
「ふふっ、私のおっぱい好き過ぎだよう……」
「うるせー。悪いかよ?何度これで抜いたと思ってる」
「悪くなんかないよお……でもさ、私仕様になってくれたなら、もう他の人は……」
ちゅぱっ!と乳首に吸い付いて、もう片方を指先で転がすように弄る。
「いらねえよそんなもん」
「ふふっ、嬉しい……本当かなあ……」
そう言って真夢は俺の頭を撫でてくれた。
本当に決まってんだろ。何言ってんだ真夢。
俺はお前以外の女なんて興味もないし、勿論抱く気も起きない。
お前は俺の女なんだぞ? ずっと俺に可愛がられてればいいんだ。
「おいで」
そんな最愛の女に呼ばれて、俺のモノが嬉しそうにぴくんと跳ねた。
「真夢………」
「うん……可愛いね……いい子いい子」
一応俺の大事なモンを大切に扱ってくれてるけど、そんなの全然意味がないくらい真夢のナカに挿入れたくなってる。
今の真夢のナカはどんな感触だろうな……。
熱くてヌルヌルしててきゅうううって締め付けてきて。俺の形を覚えてて、ぴったり吸い付くようにして奥へ誘って誘って、搾精してくれるんだろうな。赤ちゃんの部屋の入り口が降りてきて、子宮口がちゅうって吸い付いてきて、精液が欲しいって求めてくるんだろうか。想像しただけで腰が砕けそうになる。
「ああっ、もう我慢できねえ……」
「じゃあ、挿れる?」
「挿れねえ!!クッソ、俺本当にクソ我慢してんだぜこれでも!?回復したらぐちゃぐちゃにしてやっからな、覚悟しとけ!?」
「うん、楽しみにしてる♡」
「あ~も~!だからそういうこと言わないでくれって!」
「どうして?」
「どうしてもこうしてもねえ!俺のこと煽れば俺はその気になんのか?その通りなんだよ!お前が絡むと俺の理性はすぐぶっ壊れそうになんだよ!!あと可愛いじゃなくてかっこいいって言え。ほら、怒ってんだろコイツも」
ぶるん!! と怒張したソレを見せ付ける。
「わあ……♡」
「お前に欲情してこんなにデカくしてんだよ」
「うん、知ってるよぉ……私のナカに入りたくて仕方ないんだよねぇ?」
「ああ。でも駄目だ。お前がしんどいのに俺だけ気持ち良くなりたいわけ……」
「あなたのご主人うるさいから黙らせちゃおうね」
そう言ってかぷ……と真夢は俺のを口に含んでしまった。
「うおお……! あったかくて気持ちいい……」
「ん……んむ……ん……」
「うあっ……それヤバい……」
「んっ……んむぅ……ろお? らんくんらけひもひよく」
「喋んな!!ブチ注ぐぞ!?」
カチン! とジト目になった真夢が俺をジトっと見上げてちゅううううう! と吸い上げたかと思うと、れろれるれろ!! と高速で舌を這わせ始めた。
「うあっ!!バッカやろ……!!」
「らんらとーーー!!?」
「うああっ、出る、出すぞ真夢……!!」
どびゅっ!!
俺は真夢の口に思いっきり射精してしまった。
「ふぁあ……あついぃ……んっ……」
真夢はそれを全部受け止めてくれて、一滴残らず飲み干してくれた。
「ふん、口ほどにもありませんねぇ?」
ちゅうっ! と亀頭を吸い上げられ、また軽くぴゅるるっと射精しながら真夢に謝る。
「すいませんっした………くあ……!」
「ん……ふふっ……どうだった?私のおくち?」
「最高だよ。マジでお前の身体どうなってんだ?」
「知りたい?」
真夢は俺に抱きついてくる。柔らかい身体の感触を味わっていると、真夢は俺の下半身に気づく。
「んもう、まだこの子はうるさいの?困っちゃうな」
真夢は俺のを掴んで、上下にしこしこし始める。
「ちょ、待てよ真夢、今出したばっかだぞ」
「大丈夫だよ。弾くんならすぐ出せるよ」
「うっ、お、おま、また……」
「私のおくち、気持ち良かったんだよね?もっと気持ち良いことしよ?」
「お、お前なあ……」
「私のナカに挿れてくれないなら、私の身体を好きにしていいよ」
「う……」
「私のおっぱいとか、お尻とか、好きなようにいじっていいよ」
何コイツ。超エロいんですけど。
「今私のことエロいって思ったでしょ」
「うん」
真夢は、かっ! と顔を赤らめて「んもう!」と言って俺のモノにキスをした。
一生懸命フェラしてくれる真夢を心から愛しいと目を細めていると、ある事を思い出す。
「な、真夢」
ニヤっとして声をかけると
「んむ?」
と口に含んだまま俺を見上げる。
クソッ、いちいちエロいんだよ!
「お前さ、昨日、祭りでフランク食ってたじゃん?」
「うん」
「しかもチーズ入りを選んだよな?溶け出したチーズ、伸ばしながら美味そうに食ってたよな??美味かったか?」
「え?……うん……」
「へえ~~~。今は?美味いか?」
顎でクイッと真夢の口元を指す。真夢は怪訝そうに俺を見るが、俺の意図に気付いてハッとする。
「あ……?え!?」
少しグッといきむと、真夢に握られたモノの先端から、とろりと濃厚な白い液体が溢れてきた。それを見た真夢の顔が瞬間着火剤のようにカッッ!!と赤くなる。
「あ、ああう……!私……!?」
「周りの男どもも、みーんな見てたよな?俺たちが休憩したらみんなこぞって近くにいたな?」
「違くて……!そんなつもりじゃ……」
「その後、極め付けにデザートにチョコバナナ食おうとしてなかったっけ?」
「!!!」
「エロ真夢♡」
「うううううううーー〜……!!」
真夢は真っ赤になって俯いてしまう。
「あからさまだよな〜〜、あの源三さえ焦ってたからなあ……お前の食いモンチョイスには。わざとやってんのかと思ったぜ」
「ううう……そんなつもりじゃ……」
「食欲と性欲は繋がってるとか言うしな……お前、そんなほっそいのに胸と尻だけムチムチのクッッッソエロい身体してるしな」
「うう~~~……」
「俺以外の前であんなに挑発すんなよ?お前、自分がどんだけヤバイか自覚してねえだろ」
「だってぇ……!!フランクもチョコバナナも別にエロくはないじゃん!!」
「確かにな。どっちも真っ当な食べ物だ。でも何でかな、お前が喜んで食ってるのはクソエロく見えるのは?」
「うう………引いた??」
うるうるした上目遣いで見つめてくる。
「引かねえよ。むしろ興奮する」
「ほんと?」
「ああ。だからよ……」
そう言って俺は真夢の太股を掴む。
「俺以外の前ではもうすんなよ。俺だけ籠絡してろ」
真夢はにっこり笑って俺の首に腕を回してちゅっ! と軽く口づけてくれた。
「はあい。あなただけの真夢だよぉ」
何コイツ本当マジで!!!!
俺が揶揄ってやろうとしても結局真夢の方が上手で手玉に取られて俺が弄ばれる側になる。
「もー!大好き!!」
「はいはい。わかったよ」
「ね、早く続きしようよ。私のカラダ、好きにしていいんだよ?」
「ったく……。後悔しても知らねえんだからな。源三にもド早漏絶倫って馬鹿にされたしな」
「わーーすごい、源さん的確ぅ!」
「てめーーーーー!!!この!!!」
「きゃあ!あはははは!!」
俺は真夢のおっぱいに顔を埋めて思い切り抱きしめてやった。
「ああん!痛いよ!」
「あはははははは、ざまあ」
「なにをーーー〜」
ぎゅっ!! と真夢は俺のを掴んでくる。
「おわっ!いてて、やめろって!」
痛えとか言ってる割に先走りがぴゅっと飛んだのを見て真夢が笑う。
結局この後も2人でずっと絡まったままイチャイチャして、お互いベトベトになってまた風呂へと向かったのだった。
2人で布団に入り、寄り添ってピロートーク?なのか?みたいなもんをしている。
「疲れたね……」
「まあ、お前は特にしんどかったよな……お疲れ」
「でも、楽しかった。二日間とも……すごく」
そう言って俺の胸に擦り寄って来る。
「ありがとな」
「え?何のお礼?」
「全部だよ」
真夢の頭を撫でると、極上の笑顔が帰って来て、俺はもう本当にどうしようもなくコイツが好きなんだなって改めて思う。
「真夢がいなかったら、こんなに楽しい祭りにはならなかったと思う。ありがとう」
「うん。じゃあ……浮気しない?」
「この後に及んで何言ってんの?お前」
「だって……弾くんの周りには可愛い子ばっかりだからね」
心配そうに俺の胸にしがみついている。
「安心しろ。天地逆転するほど有り得ねえから。俺はお前でしか勃たねえ」
真夢がジト……と例の目で俺を見る。
「本当?カンナちゃんでも、ミカちゃんでも、凪ちゃんでも、愛梨沙ちゃんでも、前に一目惚れした子でも有り得ない?」
「お前以外とは絶対無い」
真夢の目を見てキッパリと告げると真夢はジト目を元の垂れ目に戻す。
「有り得ねえけど、裏切ったらコイツ引っこ抜いてどっか捨てていいぜ」
「そんなこと出来るわけないでしょ。バカなこと言って弾くんは」
そう言って真夢は俺の腕枕に頭を乗せて、目を瞑って微笑む。
「お前は?」
「ん?」
腕の中で身じろぎながら聞き返して来る。ホントにいちいち可愛くて困っちまう。
何で「ん?」の一文字で勃たせようとしてくるんだろう、それとも俺の方がイカれちまってんのかな。
「源三や、颯や大龍、嵐もか……他の男で濡れたりしねえ?」
「んーーー……手腕によっては、濡れはする、かな??」
「うおおおおおい!!!?何だそれお前!!?」
「あはははっ!ごめんごめん、冗談だよ」
そう言って真夢は俺の鼻にキスをして、ぎゅーーっと抱きついて来た。
「私には弾くんだけだよ。弾くんが私を好きになってくれた時から、私はあなたのもの」
「真夢……じゃあずっとお前は俺のもんだったのか」
「ばか言ってる」
「本当だよ」
真夢が俺の瞳を射抜く。でもその瞳もまた俺に射抜かれている。
「ありがとう……弾くん」
「真夢、お前を、お前だけを、ずっと愛してる」
寝ようと思ってたのに、またキツく抱き合って真夢の上に乗っかってしまう。
真夢に体重はかけないようにしながらも、激しく抱きしめ合おうとする俺を真夢は受け入れてくれる。やってるのは自分だけど、言ってみる。
「俺を甘やかすなよ」
「だって、あなたが好きだから」
微笑む真夢には多分一生敵わないんだろうなと感じ、それでいいと思った。
「ああ、俺の負けだよ」
そう言うと真夢は少し起き上がって俺の頬に手を添えて、優しく唇を重ねてくれた。
「私の愛は重いよ」
「誰に向かって言ってんだ?悪いがそれだけは譲れねえ。俺の愛は激重な上に激甘だ」
深くキスをして、その合間に言う。
「もうこのまま寝ようぜ」
真夢はくすりと笑って俺の頭を撫でて、再び2人で横になった。
「そうだね、そうしようか。おやすみ、弾くん」
「愛してる、真夢」
おやすみの代わりにまだ愛を告げると、真夢はもう、と言って目を瞑ったまま笑う。そのあがった口角の唇に飽きずに眠る寸前までキスをして、俺は眠りについた。
こうして、俺と真夢は本当にずっと一緒にいることになる。
これから先、俺と真夢の物語は、お互いの命が尽きるまで終わることがないのは、今はまだ知らない二人。そして二人してそこそこ長生きすることも、今はまだ神様しか知らない。
俺の彼女は超絶可愛い。
そしてめちゃくちゃエロい。
でもそれだけじゃない。
包容力があって、優しい。
料理が上手で、家事全般が得意。俺の全てを受け入れてくれて、ずっとそばにいてくれる。
それを言うと、褒めすぎだと言ってコロコロ笑う。その笑い声も、全部、全てが全身全霊で愛おしい。
そんな最高な恋人、真夢がいるから、俺は今日も幸せだ。明日も、明後日も、ずっと、ずっと。
