「……てな感じ、かな……」
「………」
弾くんに昨夜のことを説明してもらって、私はあまりの恥ずかしさと何ということを都合よく忘れていたのかと自分を呪っていた。
「あの……ごめんなさい」
「……何がだよ?」
「もう……全部」
「……いや、いいよ……」
そう言うと弾くんと私は身を寄せ合って、それぞれ顔を赤くする。
「お前さ」
「えっ!?」
まだ何かあるの!?
そう思って身構えると、弾くんは笑いながら話し出す。
「もうほとんど気も失ってるのによ。どうしても歯磨きと化粧を落とすのだけはしないと寝られないって、ゴネてよ」
「げえぇ……もう本当ウザすぎるでしょ私ぃ……」
私は半べそで顔を覆う。
「はは、真夢はそういう頑固なとこあんだよな」
弾くんはそんな私の肩を強く抱き締めて言う。
ウザい、は否定されなかった!!ガーン!!!
「そこが可愛いしよお……」
ショックを受ける私だったけど、そんな弾くんの言葉に私は思わず気絶しそうになる。
もう!何なの?これ以上好きにさせないでよね!?
「俺はもう危ねえからやめとけよって言ったんだけど、聞かねえから。俺が軽くシャワーさせたんだ」
「えっ!!?一緒にお風呂入ったの!!?」
「まあな」
弾くんは照れながら言う。
ウソでしょ……一緒にお風呂なんていう豪華イベントまで忘れてるの私!?本当ばかなの??!
「一応全身ザッとは洗ったんだぜ。化粧は風呂の前にシート?か何かでキレーに落としてたしな。すげえな、美肌がポリシーだもんな」
「だって……!もうやめてぇ!」
もう恥ずかしくて私は耳を塞ぐ。すると弾くんは笑いながら続ける。
「化粧落としてもスゲー綺麗だから、意味あんのか?って言ったらスゲー怒られた」
「あががが、ごめんなさい!!!」
「髪も勿論こんな長え髪洗うの初めてだったけど、何とかどうにか洗ってよ。顔以外はもうおとなしーく洗われてたぜお前」
「ひいぃ……」
「まあそんなワケで、記憶も曖昧なんだろうなと思ってよお。でもすっかり思い出したみたいだな」
「あがが……」
私はもう言葉にならない。
だから同じボディソープの匂いなんだ……そしてパンツも、実はさっき履いていたのは彼Tと一緒に借りた弾くんのパンツだったらしい。私のは昨晩にもう壊滅的にぐしょぐしょで履けなくなり、さっきの惨劇で借りてたパンツもぐしょぐしょになり、今は二枚目のパンツを借りて履いている。どんだけよ!!
「洗っても洗ってもそれはとりきれなくてな……もういい!ってお前風呂出ちまって」
「ふええん」
すると弾くんは私の頭を優しく撫でながら言うのだ。
「真夢はすげえな」
「……えっ?」
「ずっと閉じ込めてた俺の本心のフタを、簡単に扉蹴り飛ばして全部オープンにしちまった」
弾くんは私の目を真っ直ぐ見つめる。
「こっち見ろって。目を逸らすなって。もう……お前以外見れねえよ。まあ、それはもうお前と出会った時からそうだったんだけどな」
「弾くん……」
私は思わず泣きそうになってしまう。すると弾くんは私の涙を、指の腹で拭いながら言った。
「もう自分からも逃げねえ」
そんな嬉しい言葉の数々に、また涙が止まらなくなってしまうのだった。
「あ……ありがとう……!でも、じゃあさ……」
「うん?」
「わ、私たちは……その、私たちの今後って……」
それを聞いた弾くんはまたズルッとズッコケる。
「お前、あれだけ色々やっといてよお……」
「いやだって!」
そんな私に弾くんは強く唇を押し付けると言ったのだ。
「もうお前は俺のもの」
そうして私の両手をキュッと握ってくれる。そして彼は言うのだった。
「俺も真夢のものだし」
私は思わずまた涙ぐんでしまう。そんな私を優しく抱き寄せて弾くんは続けるのだ。
「昨日の今日で、また今まで通り仲良い友達のままでいようぜ!とか言うとでも思ったのかよ?あんだけ中出しキメといて?」
「ぐすっ……ちょっと……」
「ふざけんなよお前!!?そんなのクズでも足りねえクソ男じゃねえか!!」
弾くんは私の頬を優しく撫でると言った。
「俺はもう逃げねえし、真夢も俺からは逃げないんだろ?なら……」
私は彼の顔を見つめる。
「今まで通り、一緒にいよう。でも、友達ではなく……恋人として」
「うわあああん」
私は弾くんに抱きつく。すると弾くんはぎゅっと私を抱き締めて、優しく頭を撫でてくれる。そして耳元で囁く。
「真夢……愛してる」
ああ、こんな幸せな日がくるなんて……!!
「私も!!大好き!!」
そう言って私たちは見つめ合うとまたキスをする。そのまま何度も角度を変えては、舌を絡め合ったり舌先で互いの唇をなぞったりしながら、お互いの気持ちを確かめるように。
「ここに、まだたっぷり俺のが入ってるのに」
そう言いながら弾くんは私のおへその下を撫でる。
「あ……ん」
私は思わず甘い声を出しまう。それを聞いた彼はにっと笑って言うのだ。
「昨夜の事は、酔ってても取り消せねえからな。お前は……近い将来、俺と結婚して子どもも産んでもらうからな!覚悟しろ!」
「望むところ!それだけは私、自力でも思い出したもんね!!」
弾くんはそれは明るくニカッ!と笑って、その後すぐに艶っぽい目になって、私を布団にとさっ、と押し倒した。
「きゃっ……」
ちゅ、んちゅ、と唇や首筋に無数のキスを落として行く。そして私をまた抱き締めて言うのだ。
「愛してるよ、真夢……」
「弾くんは、私の彼氏」
「ん?おう、そうだぜ。彼氏だし恋人だし旦那になる男だ」
「最高だよ……」
私は彼の背中に手を回すと、ぎゅうと抱き寄せて言った。
「大好き。ずっとずっと、好きだった、愛してるの好きだった!これからもずっと!」
すると弾くんは私の胸に顔を埋めながら言う。
「ああ……真夢……」
そして彼はまた私の身体に手を這わせ始める。私もそんな彼の手や唇の感触を楽しみながら、ふと窓の外に目をやると、もうすっかり日が高く昇っていることに気がつくのだった。
「……またするの?」
「ん?んーー、してえけど、今はしない。真夢痛えから。イチャイチャするだけ」
「イチャイチャはするんだ」
ふふっ、と笑うと弾くんは色っぽい顔で聞いてくる。
「ダメ?」
もう!!!そんなこと言わないって分かってるくせに!!!
「ダメ、じゃなーい♡」
「真夢……!」
ああもう好き!大好き!!
私の返事で、弾くんは私のシャツの中に頭ごと入ってくる。
「あっ……!んん」
そのまま彼は私の胸をあぐあぐと全体的に甘噛みして楽しんだ後、ちゅうっと胸の突起に吸い付く。そして右手で反対の突起を優しく愛撫してくるのだ。
「あっ……んん、あっ!」
弾くんが口を離したり吸い付いたりする度に声が出てしまう。すると弾くんはちゅるちゅると胸を舐めながら言う。
「真夢可愛いよお……」
かっ、可愛い、よお!!!?
弾くんのわやわや口調……ああ、もう私馬鹿になりそう……!!
「挿れてよ」
「挿れない」
「やだ……挿れて欲しいの」
私は胸を弾くんの口元にすり寄せるようにしてねだる。すると彼はまた少し意地悪な顔になって、私の胸に顔を埋めながら言うのだ。
「じゃあさ、もう俺と離れられないようにしなきゃなあ?真夢ちゃんよぉ?」
そう言うと胸の突起を甘噛みして強く吸い上げたあと、舌先でぺろぺろと舐め回す。そして反対の突起は指で優しくつまみ上げたり指の腹でくりっと刺激してくるのだ。
「ああん……離れないもんん……」
「あーあ……俺がお前に敵うわけないよなぁ」
「何それ??」
「何でもねえ!安心しろ!挿入しなくても出来ることはいっぱいあっから。パイズリだろー、フェラ……いやシックスナインだろー、素股とかもいけっかな?」
「うわぁ……」
「あっ!?引くなよな!?悲しいAV仕込みの童貞の妄想ラインナップだバカやろー♡」
そんな事をいいながら、私のおっぱいをギュッと寄せて両方の先端をぢゅぱぢゅぱ吸っている。
ああもう、こんなの興奮するに決まってるじゃん!!
「いいよ、全部やろう!」
「えっっ!!?」
弾くんは意外すぎるカウンターを食らったのか、面食らうけど。
「……やっぱお前には敵わねえや」
「そうかな?」
「そうだよ。……やっぱ挿れちまおうかな?」
「いいよ!そうする?」
「しねーよ!!オラッ、まずはこれだ!」
「きゃあ!」
そんな風にふざけたように絡み合うけど。
お互いを心から愛して、大切に想っていることは十二分に伝わっている。
そして私たちはまた、何度も愛し合う。
「真夢……愛してる」
「私も!大好き!!」
「嬉しいよ、すげえ嬉しい」
そう言ってくれた弾くんは、本当に嬉しそうで。私はまた涙が溢れていく。
彼はそれを指で拭った後、また唇いっぱいに強くキスしてくれる。
ああ、もう大丈夫なんだ。
お互いそう思ったのが分かった。
そんな私たちを、窓からの優しい風が優しく撫でていくのだった。

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